テンションが上がるとは?
「テンションが上がる」って、実は調べてみると意味の通らない言葉だったんです。
日本人の中では常識的なことでも、たまにこういった間違った言葉が存在します。
今回はテンションについてまとめてみました。
このページに書いてあること
テンションの意味
ハイテンション?
試しに「テンション」をgoo辞書で調べてみましょう。
精神的な緊張。また、不安。「テンションが高まる」
俗に、気分や気持ちのこと。「朗報にテンションが上がる」「いつもテンションの低い人」
張り。張力。伸長力。「ロープにテンションをかける」
「テンション」の基本的な意味は緊張や不安なんです。
「テンションが上がる」というのはあくまで大衆的に日本人が、「テンション上げよう」「気分を上げよう!」という感じで使っているから、後から意味が付いてきたような感じですね。
実際に英語圏では、気分が上がる時に「tension」という言葉は使わないようです。
「High tension」という言葉から”気分”という意味につながったのかな?と思い調べてもみましたが、これは「高圧な」という形容詞で、気分には全く関係なかったんですね。
なので、英語圏の方に対して気分的な意味での「tension」は意味が通じないと覚えておく必要がありそうです。
緊張した、張りつめた、高圧なといった意味が基本的に正しい。
ではなぜ日本人はテンションが上がる、ハイテンションなんで言葉を使うようになったのでしょう。
ギター用語のテンションコード
曲の途中で不協和音から協和音へ変えたり、単純な音の反復によって会場を盛り上げたりするときに使用するコード。
これを「テンションコード」というんだそうです。
会場の盛り上がりに直結する演出でもあり、ミュージシャンが「テンション上げていこー!」と日ごろから使用していたことが想像つきますね。
ミュージシャンは大衆への影響力も強いですから、一般的に「テンション」を「気分」と変換して使うようになったのも時間はかからなかったのではないかと思います。
単純に使っていた言葉がこんなに本来の意味と食い違っていたなんて、おどろきですよね。
張りつめたギターの弦のことを指しているとは思いますが、ミュージシャンの影響力も底知れないものです。
では大衆的な意味で「テンションを上げる」にはどうしていけばいいでしょうか。
ここからは気分を上げるというテーマに戻っていこうと思います。
テンションを上げるための方法5選
「ハイテンション」は「高いモチベーション」
前の項目でも書いたように、「ハイテンション」というのは日本人の造語です。
本来は意味合い的にも、「モチベーション」などの言葉でつかう方が本来の意味に近いでしょう。
モチベーションの本来の意味は「長期的な動機」「意欲」などです。
では具体的にモチベーションを上げるのに効果的な方法についてお知らせしていこうと思います。
モチベーションを上げる方法5選
「しなきゃいけない」を「しよう」に変換
頭の中で、「~しなくちゃ」「~もしなきゃいけない」と考えることはありますよね。
日々やらなければいけないことは多く、やらないでおくと溜まっていってしまうものも。
遅かれ早かれ、やるべきことというのはやるしかないのです。
そんなとき、「しなきゃいけない」という言葉を「しよう」という言葉に変換するだけで、気分ってガラッと変わってきます。
ほんの簡単な意識ですが、これは意外と効果的です。
意識改革の第一歩と思って、「~しよう」という意識を持ってみてください。
メリハリを意識する
毎日学校や会社に行って、同じ道を通って家に帰る。
帰った後は家事や勉強をして同じ時間に眠りにつく。
規則正しい生活は豊かな証拠かもしれませんが、あまりに単調な日々だとだんだん飽きてくるもの。
いつもと違う道を通って通勤してみる。
勉強を他の切り口から考え直してみるなど…
日々の生活にメリハリを持たせるという意味で、いつもと違うことをしてみるのもおすすめです。
大声を出す
お腹から声を出して、表情筋などを動かしながら声を出すのはとても有効です。
現代人は声を出す機会が昔より少なく、感情が単調になりがちです。
カラオケボックスなど、声を思いっきり出せる空間を利用するのもいいですね。
景色が良く誰もいない場所に定期的にでかけるなどして、思いっきり大声を出せる環境に身を置いてみるのもおすすめです。
かわいい物を見る
仕事や勉強は無機質な物が多いですが、時々可愛いものを見てリフレッシュすすのもおすすめです。
実際に触れ合うために猫カフェやドッグカフェに行くのも良いですし、手軽に画像検索で見るのも有効です。
Youtube動画などにも可愛らしい動物の動画をアップしている人はたくさんいます。
ふと息抜きの際に、見てみるのもおすすめです。
悪いことを良いことに変換
ネガティブな思考というのは、人間の危機管理の上で本能的に身についてしまっているものです。
特に日本人は対人恐怖症になる人が多く、ネガティブ思考に陥りがち。
ですが考えようによっては、ネガティブ思考をポジティブ思考に変換することが出来ます。
「~について失敗した」→「次は同じ失敗をしないようにしよう」
「~さんに注意を受けた」→「自分のために注意してくれた」「注意する時間を割いてくれた」
「自分は仕事が遅い」→「ミスを無くすために丁寧に仕事をしている」
「駅まで遠い」→「運動やドライブになり寄り道も出来る」
「朝が早い」→「人より朝が強くなる」
など、考えようによっては良いことと捉えることが出来るものってたくさんあるんです。
自分の中のネガティブ思考を、なんとかポジティブに変えることが出来ないか、ワンクッションおいて考えてみませんか?
まとめ
こちらではまず、テンションの意味の食い違いについて書いてきました。
テンション上げていこう!という使い方は日本人独特のもので、本来の意味とは違うこと。
英語圏の人の前では使わない方が良いとお伝えしました。
ギター用語の「テンションコード」から意味の食い違いが起きたという説があることもお伝えしましたね。
その上で、テンションではなくモチベーションを上げるための5つの方法について見てきました。
- 「しなきゃいけない」を「しよう」に変換
- メリハリを意識
- かわいい物を見る
- 大声を出す
- 悪いことをいいことに変換
こちらの5つ。
すぐにでも始められそうですよね。
テンション…ではなくモチベーションアップにつながることを願っています。
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