ケムリクサおすすめです。
見るたびに新たな発見があるアニメ作品ですし、伏線回収も秀逸。
すべてのキャラクターの誕生の根拠が一つにつながって、偶然のような運命がドラマチックな作品です。
ちゃんと死も存在する世界ですし、魔法のようなケムリクサの不思議さにもワクワクしますよ。
このページに書いてあること
アニメ『ケムリクサ』が見れる映像配信サブスクは?
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ここからはネタバレを多く含む作品の紹介です。
まだあらすじなどを知りたくないという人は、ここでページを閉じてくださいね。
『ケムリクサ』は考察しながら見るのが基本?
ケムリクサの考察とは
ナレーションや説明的なものがない、たつき監督のアニメーション作品は、その背景や細かな設定の意味などを考える余地が広いです。
そのため、しばしネット上で白熱した考察合戦が繰り広げられることも。
ケムリクサ=煙草
中でも一番わかりやすい考察としてあげられるのが、タイトルにもなっているケムリクサの由来です。
ケムリクサは「たばこ」を漢字表記したときの「煙草」を意味しています。
作中には、緑・黄・赤・青・桃などのケムリクサが登場します。
触れたり水を与えたりすることで光ったり、りんやりつなどの生命の源ともなっています。
わかばはキャラクターの中でも、ケムリクサへの興味が高いです。
唯一の男性でもあり、とりわけ煙草を吸うことの多い男性の性質を表しているのかもしれません。
水が重要
多くの考察では、煙草は体を害するものとして、目・耳・鼻・舌・皮膚・体をそれぞれ象徴する女性のキャラクターたちを徐々に蝕んでいる様子をあらわしているとされています。
この世界では水が重要な役割を果たし、キャラクターたちは水のありかを求めて旅をします。
どこへ行っても水は貴重な存在のため、「残りの時間」を意識しながら、りんはりつやりなには”好きなことをして過ごしてほしい”という思いを抱いています。
りつやりなは逆に、戦闘など重要な役割を担うりんに、好きなことを見つけてほしいと願っています。
もういないものとなっている存在のりく・りょう・りょくがわかばに語り掛けるシーンもあり、3人もりんに対しては”好きに生きてほしい”という感情を抱いています。
りんやりつ、りなちゃんズはいつかくる死を意識しているのでしょうか。
当然、生命の源となる水。
無くなれば死を意味します。
水は喫煙所?
これは私の考察ですので根拠はありません。
ひととして登場するキャラクターたちは、喫煙者を表しているというのはよく言われている考察です。
りんたちは”さいしょのひと”から生まれた派生型のひとです。
さいしょのひとは天才的にケムリクサを操り、自分自身を6つの派生に分けてりんたちを生み出しました。
さいしょのひとはりりといい、後半の10~12話に登場します。
派生型のりんやりつ、りなちゃんズは体の器官をあらわしていて、喫煙していく中で壊れていってしまう様子をキャラクターの死をもって表しているということ。
1話ではりなちゃんズのひとりのりなこが、大型の赤虫と刺し違えて死んでしまう姿が描かれています。
私はこの世界、徐々に喫煙所を失っていく喫煙者の姿を描いているように思えたんですよね。
水のありかは重要かつ貴重な場所。
つまり、徐々になくなっていく喫煙所。
実際の世の中は、日本中喫煙所がなく喫煙者には肩身の狭い状態です。
ケムリクサに反応して攻撃してくる「赤虫」。
これが表すのは喫煙者を糾弾して攻撃してくる人々。
煙草自体は、実はそこまでの害を人には与えないともいわれています。
車の排気ガスを吸い込むリスクなどに比べると、微々たるものだそう。
作中でも、人々を脅かすのはケムリクサそのものではなく赤虫や赤い根。
赤い根の大元はケムリクサではありますが…
そこをどう解釈するかは、人それぞれですね。
自分なりに…
煙草自体には害はなく、人が生み出した幻想が喫煙者から喫煙所を奪っている。
という考察をしてみました。
ケムリクサの独特の世界観。
果たしてこの世界の舞台となっているのはどこなのでしょうか。
ケムリクサの舞台は
日本の各所
一島;端島(軍艦島)
二島;北九州(スペースワールド)
三島;松山(道後温泉)
四島;尼崎
五島;広島県(尾道駅周辺)
六島;梅田駅周辺(地下街)
七島;厳島神社(琵琶湖、沖島)
八島;黒部ダム周辺
九島;富士山
十島;東京都(都庁周辺)
参考;https://wikiwiki.jp/kemupedia/%E6%97%85%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2#footer
各日本の名所がモデルになっているとされています。
また、神道の国つくりの様子に物語が似ていることから、ケムリクサ神道モチーフ説が有力にもなっています。
とにかく日本という国がこの物語の大きなモデルになっていることがうかがえます。
ケムリクサは船の果てを目指す旅?
船って何だろう
ケムリクサではたびたび、船という言葉が登場します。
11話で登場する、過去の話にも船が。
最終話では”船の果て”の向こう側に、地球のような緑や水の豊富な世界が広がります。
赤虫や根との闘いの終焉を意味すると同時に、りんにも「好き」なことと向き合う機会が与えられた瞬間です。
もう水を求めて戦う必要がないのですから、最終回では任務からの解放がりんには与えられたはずです。
赤い根で満ちた薄暗い世界がケムリクサの舞台となっていましたが、一~十までのすべての島を囲う全体が一つの宇宙船であるという考察もあります。
もしくは、「船」というのが単に一つの比喩的な言葉であり、地球とは違う異次元の空間であったことには変わりがないように思えます。
「好き」を求めて純粋に鑑賞しよう
「好き」を探す旅
最終的にはりんが「好き」を見つけることができて終わるケムリクサ。
「好きに生きるとは何か」という漠然としたテーマのようでいて、哲学的なお話のようでもあります。
生きる意義ではなく、本当の生きる意味を見出す旅。
りんは赤虫と戦いつつ水を探し求める、という大きな役割を果たすキャラクターでしたが、わかばへの「好き」という気持ちを最終的に手に入れます。
キャラクター全員が「好き」を手に入れることができ、地球に着いたりんとわかばにはこれから、これまでとは違う困難や幸せを求めていく旅が始まることを示唆して終わりを迎えます。
考察をしつつ鑑賞するのも確かにとても面白い。
ですが、ストーリー性。
伏線回収。
純粋に見ているだけでも奥深く、一度純粋な気持ちで見てみるのもおすすめです。
大きなストーリーの流れ
一島から十島まで向かう長い旅
1話の時点でりん・りつ・りな・りく・りょく・りょうの6人はすでに一度島めぐりをしたことがあり、そのなかでりなちゃんズの分裂や姉妹の死を経験してきています。
そのなかで、少しでも生きる時間を手に入れるため、姉妹は協力して行動しています。
生き残ったのは、りん・りつ・りなちゃんズのりなこ・りなじ・りなむ・りなっち・りなよ。
1話では大型の虫が現れ、1人で戦おうとしたりなこが刺し違えて、倒しつつも自分も死を迎えてしまいます。
また一人失う命。
りんやりつたちは協力して赤虫を倒し、一島にまだ残っていた貴重な水を手に入れます。
悲しみに直面しながらも、この水を有意義に使い前を向いて行こうと強く心に決める姉妹。
この水が後半までのりんたちのエネルギー源となります。
残っていた水はある程度量があり、拠点で移動手段である車両の上にくくってある大型タンクの半分以上にまで達します。(風呂桶にも見えます)
多くの水を吸収した「ミドリ」からは何らかの条件が整い、突然わかばが生まれます。
突然現れたわかばに赤虫の一種ではないかと疑うりんたちですが、りなを救ったり大切なものを身を挺して守る姿を見るうちに、徐々に信用していきます。
りんは、わかばが近づくと”顔が赤くなる””胸がドクドク”と鳴ることに気が付きます。
これが「好き」という気持ちだと気が付くことができないりん。
自分の「好き」よりもりつやりなちゃんズの「好き」を優先してほしいと思うりんは、わかばに対しては冷たい態度をとり続けます。
が、徐々にあたたかな気持ちへと向かっていく心の変化にも注目です。
大型や主と言われる強い赤虫とも対峙し、わかばもケムリクサを使って協力します。
主との戦いでは過去に、りく・りょく・りょうという3姉妹の命を失っていましたが、物語の途中で赤色のケムリクサに宿されたりくに出会うわかば。
赤霧や赤虫の根源となる根を特定し、対峙していくヒントを得つつ、すべてのキャラクターの気持ちが一つになっていく。
赤い根を絶やし、全員が「好き」を手に入れる。
それぞれがそれぞれを思いやり、他のために戦う姿が描かれています。
まとめ
今回はケムリクサを一気見したので、考察やネタバレをしてみました。
かなりざっくりした説明にしかなっていないので、詳しい考察は「ケムリクサ_考察」で調べてみてください。
あらすじもかなりざっくり。
とにかく一度見てみるのがおすすめですよ。
けもフレは子供向けっていう感じでしたが、ケムリクサは大人も楽しめると思います。
ちなみに、『けものフレンズ』と炎上した『けものフレンズ2』もNETFLIXで見れます。
個人的には、同監督作品の『へんたつ』が配信される日が来ないかと願っています。
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